父の田舎から生きたカニが送られてきました。
脚は縛られてはいましたが、目をキョロキョロと動かし、脚の紐を解いてやるとゆっくりワサワサと動く活きの良さ。
新鮮なうちに美味しくいただこうということで、その日の夜は家族揃って鍋をつつくことに。
とはいっても、三人家族なので、一人一人に行き渡る具の割合の多いこと。
カニ脚も1人必ず二本は食べられるし、意外とお肉が多いハサミの部分もいただくことができます。
生憎幼かった私はカニミソは得手ではなかったので、そこは父が美味しそうにカニの身をつけながらムシャムシャと食べていました。
猫舌で手の皮も薄い私はフーフー冷ましながらカニにしゃぶつきました。
肉嫌いな母もカニは好きなので、その日の鍋は食の進みが早かったと思います。
母は肉の香りがすると少しでも箸をつけなくなってしまうので、鍋料理のときは私も父もなかなか気を揉んでいたのですか、この日はそんなことを気にせずカニを平らげることができました。