カニというと、お正月や北海道のイメージがあるため、冬が旬と思われがちですが、乱獲を防ぐため、カニ漁は時期が決められているのです。
オホーツク海のズワイガニの漁期は春です。
北海道は毛ガニも有名ですが、漁期は冬と春から夏にかけての2回あります。
中でも、春から夏にかけて漁獲される毛ガニが最も美味しいと言われており、特に3月に獲れる毛ガニを「春毛ガニ」と呼び、珍味として扱われています。
カニは、脱皮を繰り返して成長する甲殻類生物です。
脱皮直後は若ガニと呼ばれ、身入りが少なく、価格も安価です。
脱皮前の栄養をたっぷり蓄え、身がぎっしり詰まった状態のカニを、通称「堅ガニ」と言います。
ミソが濃厚で、身肉も甘く、この時期のカニを選ばない手はありません。
毛ガニはサイズが小さいので、そのまま丸ごと大きな鍋に入れて茹でたものが、最もおいしい調理方だと思います。
カニは茹で上がったら直ぐに冷凍され、出荷されるのが一般的ですが、冷凍すると味が落ちてしまうので、冷凍前の茹で立てを食べたいところです。
毛ガニは少々食べづらいですが、茹で立ての甲羅を剥がし、そこに隠れた濃厚なカニみそにしゃぶりつけば、病み付きになること間違いありませんよ。
機会があれば、北海道で春毛ガニを堪能してみて下さい。