若い頃、カニと言えば冷凍もので殻をむくのが大変な割に身が少ないものと思っていました。
安物の外国産の冷凍カニしか食べたことがなっかたのです。
なぜ世の中の人はみんなカニは美味しい美味しいというのかわかりませんでした。
しかし、私の認識は間違っていたとわかったのです。
結婚して、旦那の転勤で日本海に近い田舎町に行きました。
近くの魚屋さんに行くとカニが動いています。お刺身に出来るそうです。
最初は動くカニは調理が心配なので、茹でカニを買いました。
紅ズワイガニといってズワイガニよりリーズナブルなカニです。
それも地元でセコガニという小さいカニです。お値段も安かったです。
カニは美味しくないものと思いながらも、買ってきたカニはめちゃくちゃ美味しそうでした。
新婚だった私はワクワクしながら旦那の帰りを待ちました。
旦那が帰って来て、ゆでガニを見て大喜びしてくれました。
一人1匹のちっちゃなカニをポン酢で食べます。
私はその美味しさにビックリしました。
二人は無言でひたすら食べ続けました。
カニを食べ終わって「うま~い!」と叫びました。
地元のカニはびっくりするくらい美味しい物でした。
それから、両親や友達を家に呼んで何回かカニをふるまいましたが、みんなカニを食べている間、無言になるのが面白かったです。